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脳波計測アプリの広がる可能性:最新のアプリケーション14選!

脳波計測アプリは、近年注目を集めており、健康管理、メンタルケア、教育、エンターテインメントなど、多岐にわたる領域で応用が広がっています。 この記事では、脳波計測アプリの概要から、具体的な活用例、アプリの将来性について詳しく解説すると同時に、実際に現場で利用されている代表的なアプリケーションをご紹介します。最新の技術動向に関心がある方や、ウェルビーイングを向上させたいと考えている方にとって必読の内容です。 脳波計測アプリとは 脳波計測アプリとは、脳波センサーを利用して脳の活動をリアルタイムでモニタリングし、解析するツールです。これらのアプリは、健康管理やメンタルヘルス、集中力向上、睡眠の質改善、ニューロフィードバックトレーニング、エンターテイメント、医療分野などの幅広い分野で利用されています。 ユーザーは、脳波データを通じて自分の精神状態や集中力、ストレスレベルなどを把握し、自己改善や健康維持に役立てることができます。 近年では技術の進歩により、これらのアプリはますます高度化し、より精度の高いデータを提供することができるようになっています。さらに、多くの脳波計測アプリは、初心者でも簡単に利用できるよう工夫されているため、専門的な知識がなくても、自宅で手軽に脳波を測定し、解析結果を日常生活に活用することができます。 脳波測定については、こちらの記事でも紹介しています。 https://mag.viestyle.co.jp/eegmeasurement/ 脳波計測アプリの活用例 脳波計測アプリは、さまざまな分野で幅広く利用されています。ここでは、アプリケーションがどのような用途で利用されているのかを、分野ごとに分けてご紹介します。 メディカル領域 メディカル領域では、脳波計測アプリを使用して、患者の脳波をリアルタイムでモニタリングし、治療やリハビリテーションに活用します。これにより、医療従事者は患者の状態を詳細に把握し、最適な治療法を提供することができます。 現在では、これらの技術はてんかん、脳卒中リハビリテーション、精神疾患の診断・治療、ニューロフィードバックなど幅広く利用されています。 医療領域でのブレインテック技術活用については、こちらの記事でもご紹介しています。 https://mag.viestyle.co.jp/braintechmedical/ 教育領域 教育分野では、脳波計測アプリが学習効率を高めるためのツールとして活用されています。学生の集中力や理解度をリアルタイムでモニタリングし、それに応じた最適な学習方法を提供することで、個別に効果的な指導が可能になります。 脳波計測技術の進化により、集中力の向上や理解度の評価、学習効率の改善などが可能になり、教育現場での応用がますます広がっています。 リラクゼーション領域 リラクゼーション領域における脳波計測アプリは、ユーザーがリラックス状態を維持し、ストレスを軽減するためのサポートを行います。瞑想やリラクゼーションセッションを通じて心身のバランスを整えることができます。 これらのアプリはスマートフォンやタブレットで簡単に利用できるため、日常生活の中で手軽に取り入れやすいのも大きな特徴です。 エンタメ領域 エンタメ領域では、脳波計測アプリがゲームやエンターテイメントの一部として利用されています。ユーザーの脳波を解析し、ゲームの進行やインタラクションをリアルタイムで変化させることで、没入感のあるエンターテインメント体験を楽しむことができます。 近年では、脳波データに基づいて仮想空間を個別にカスタマイズするVR体験が可能になったり、リアルタイムでストーリー展開が変化する映画が製作されたりしています。 研究領域 研究領域では、脳波計測アプリを用いて脳の活動を詳細に分析し、学術研究やデータ収集をおこないます。これにより、脳の機能と行動の関係を調べ、新たな発見を得ることができます。 現在では、アルツハイマー病やパーキンソン病などの治療法開発の研究や、ストレス管理や注意力向上を目的としたバイオフィードバック研究が進められています。 脳波計測アプリの代表例 脳波計測アプリにはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、それぞれの領域で利用されている代表的なアプリケーションをご紹介します。 メディカル領域 NeuroNode NeuroNodeは、 ALS(筋萎縮性側索硬化症)や、他の運動ニューロン疾患を持つ患者のためのコミュニケーションツールです。脳波や筋電位を検出するセンサーを利用して、動きが制限されている患者が意思を伝えるのを手助けします。 NeuroNodeの公式サイト EmotivPRO EmotivPROは、脳波(EEG)をリアルタイムでモニタリングし、詳細なデータを収集、解析するための多機能なアプリケーションです。脳波計測デバイスと連携して使用するためのアプリであり、脳の活動を研究するためのプラットフォームとして、神経科学研究や教育研究、睡眠研究など、さまざまな学術研究や臨床試験に利用されています。 EmotivPROの公式サイト 教育領域 Focus@Will Focus@Willは、ユーザーの集中力を高めることを目的とした音楽ストリーミングサービスと脳波計測アプリです。ユーザーの脳波データに基づいて、最適な集中状態を維持するための音楽を推奨します。アプリ単体で使用することができ、仕事や学習の際に集中力を高めたい人々に広く利用されています。 Focus@Willの公式サイト Emotiv Insight Emotiv Insightは、脳の健康やパフォーマンスを向上させるための、軽量で使いやすい脳波(EEG)計測デバイスとアプリケーションのセットです。Emotiv Insightは、ユーザーの脳波をリアルタイムでモニタリングし、精神的な状態や認知機能を評価することで、集中力の向上、ストレス管理、メンタルヘルスの改善などに役立ちます。 Emotiv Insightの公式サイト MyndPlay MyndPlayは、脳波計測を使ったエンターテイメントアプリです。ユーザーがヘッドセットを装着して映画やゲームを楽しみながら、脳波データをリアルタイムで解析し、コンテンツの内容を動的に変化させていきます。これにより、集中力やメンタルパフォーマンスを向上させることができます。 MyndPlayの公式サイト リラクゼーション領域 Headspace Headspaceは、瞑想とマインドフルネスを手軽に実践できるアプリケーションです。ガイド付きセッションにより、ユーザーがストレスを軽減し、心の健康を向上させることができます。初心者から経験者まで幅広いユーザーに対応しており、日常生活の中でリラクゼーションや集中力の向上をサポートします。Headspaceはアプリ単体で利用可能であるため、スマートフォンにダウンロードするだけでいつでもどこでも使用できます。 Headspaceの公式サイト Calm Calmは、ユーザーのストレスを軽減し、心の健康を向上させるための瞑想とリラクゼーションアプリです。ガイド付き瞑想、リラックス音楽、睡眠ストーリー、呼吸エクササイズなど、多様なコンテンツを提供しており、初心者から経験者まで幅広いユーザーに対応しています。アプリ単体で使用することができ、日常のストレス管理や睡眠の質向上、集中力の向上を目指す人々に広く利用されています。 Calmの公式サイト Muse Museは、瞑想とリラクゼーションに特化した脳波計測アプリです。専用の脳波センサー(ヘッドバンド)を使用して、ユーザーの脳波をリアルタイムでモニタリングし、瞑想セッション中の脳の活動を解析します。Museは、瞑想の効果を最大化し、ストレスの軽減やリラクゼーションの促進をサポートします。 Museの公式サイト VIE Tunes VIE Tunesは、脳波計測を利用して、個々のユーザーに最適化された音楽を提供することで、集中力の向上やリラクゼーションを促進するアプリです。専用のイヤホン型計測器を使用して、ユーザーの脳波データをリアルタイムで解析し、フィードバックをおこないます。アプリ単体でも使用することができ、ユーザーがなりたい状態を選択することで、それに合った音楽を提供してくれます。 VIE Tunesの公式サイト エンタメ領域 Neurosky MindWave Neurosky MindWaveは、ユーザーの脳波を計測して、リアルタイムでフィードバックを提供する脳波センサーとアプリケーションのセットです。主に教育とエンターテイメントの分野で使用され、ユーザーが集中力やリラックス度を可視化し、効果的にトレーニングすることを可能にします。MindWaveは、脳波データを利用してゲームや学習活動を操作することができ、楽しく脳のトレーニングをおこなうことができます。 Neurosky MindWaveの公式サイト Brainlink Brainlinkは、脳波計測デバイスとアプリケーションのセットで、ユーザーの脳波をリアルタイムでモニタリングし、フィードバックを提供することで、集中力の向上やリラクゼーションをサポートします。エンターテインメントや教育、メンタルトレーニングの分野で幅広く利用され、ユーザーが脳波データを通じてゲームや学習アクティビティを操作できるようにすることで、インタラクティブな体験を提供します。 Brainlinkの公式サイト NeuroGaming NeuroGamingは、脳波計測技術を利用してインタラクティブなゲーム体験を提供するプラットフォームです。ユーザーの脳波データをリアルタイムでモニタリングし、そのデータに基づいて最適なコンテンツを提供します。この技術は、ゲームのエンターテイメント性を高めると同時に、集中力や反応速度のトレーニングにも役立てることができます。 NeuroGamingの公式サイト 研究領域 OpenBCI GUI OpenBCI GUIは、OpenBCIのデバイスを使用して、脳波データや他の生体信号を記録、視覚化、および解析するためのアプリケーションです。ユーザーが脳波(EEG)、筋電図(EMG)、心電図(ECG)などの生体信号を収集、解析、視覚化することができ、さまざまな研究やプロジェクトに活用できます。 OpenBCIの公式サイト NeuroExperimenter NeuroExperimenterは、脳波データを詳細に収集し、行動実験や心理実験をおこなうための研究用アプリケーションです。アプリ単体でも使用できますが、EEGキャップや電極セットと組み合わせることで、より多くの機能を活用し、強力なツールとして利用することができます。使いやすいインターフェースと高度な解析ツールは人気が高く、学術研究や臨床試験において幅広く利用されています。 NeuroExperimenterの公式サイト 脳波計測アプリが秘める可能性 脳波計測アプリは、急速に進化している技術分野であり、今後も多くの可能性を秘めています。これまでの進化により、脳波計測アプリはより高精度なデータ提供が可能となり、ユーザビリティも大幅に向上しています。 今後さらに多機能化し、健康管理から教育、エンターテイメント、医療に至るまで、さまざまな分野での応用が期待されています。これらのアプリケーションはわたしたち生活をより豊かで健康的なものにしていくでしょう。

「ありがとう」を伝えると生産性が上がる!感謝できる人とできない人の違いとは?

相手に何かをしてあげたときに「ありがとう」と言われると嬉しくなったり、反対に感謝をされないと、少し残念な気持ちになったり、このような経験はありませんか? 人間にはさまざまな感情がありますが、「ありがとう」という感謝の気持ちには、脳科学的にもたくさんのパワーが秘められているのです。今回は、人間関係や健康、仕事でのパフォーマンスなど、感謝の気持ちが発揮する力について深掘りしていきます。 前回のコラムはこちらです。 https://mag.viestyle.co.jp/columm12/ 感謝の気持ちはなぜ存在する?「ありがとう」の言葉に秘められた力とは? 古代ローマの時代、政治家であり哲学者でもあるキケロは、「感謝の心は最大の美徳のみならず、すべての美徳の起源である」と言いました。人間のあらゆる感情の中で1番の美徳だとキケロが言うほど、「感謝」は私たちにとって大切な感情なのです。 脳科学の研究では、感謝の感情を持つことは、人間関係の維持や強化に貢献することが分かっています。また、嫌なことや不安なことなことがあっても、何かに対して感謝の気持ちを持つことができれば、抑うつ効果が期待されることが証明されています※1。 また、感謝を「する側」と「される側」とでは、「感謝」が持つ力に差があることも分かっています。自分のやる気を上げてくれたり、人間関係をよくしてくれたりするのは、「ありがとう」と言うことであり、感謝の気持ちを持つ側なのです。感謝をされるよりも、感謝をする回数を増やしたり感謝の質を高めることが大切です。 とは言っても、感謝の気持ちを積極的に持つことは、なかなか難しいことです。その場では「ありがとう」と思っても、その記憶は長くは続きません。 そこでオススメなのは、感謝の気持ちを書き留めた日記をつけることです。今日1日で起きた、感謝できる物事や感謝の気持ちを、日記に書いてみることを繰り返すと、意識して感謝が身についてきたり、感謝できるようになったりします。日記をつけるだけで、幸福度が上がったり、ストレス耐性が上がることも分かっています※2。 ではそもそも、感謝という感情はなぜ存在するのでしょうか? 感謝の感情は、進化の過程で人間社会を強化するために発展してきたと考えられています。「プロソーシャルビヘイピア」といって、感謝の気持ちはその人をポジティブな気分にさせ、その気持ちを維持したり、より高めたりするために、今度は自分が他の人の役に立つことをして、感謝されようという行動が増えていきます。 このように人間関係において、「感謝」という気持ちが存在することで協力行動が生まれ、それが広がり、人間集団が強化されていくのです。 そのため、感謝の気持ちは、人間の進化の過程で残り続け、存在し続けていると言われています。 ※1 出典:The Neuroscience of Gratitude and Effects on the Brain (positivepsychology.com), 2024年7月11日参照 ※2 出典:How Gratitude Changes You and Your Brain (berkeley.edu), 2024年7月11日参照 感謝をしやすい環境と感謝をしにくい環境の違い 「ありがとう」をしっかりと言葉にできる人は、「良い人」というイメージが付きやすいと思います。しかし、感謝のしやすさにも個人差があることが分かっており、感謝をしやすい人と感謝をしにくい人が存在します。 例えば、所属している組織が堅苦しい場合だと、感謝の気持ちが生まれにくいと言われています。そのため、公的な機関である役所や病院、会社などは、感謝が少ない傾向にあります。また、ストレスの多い職場や、人間関係が円滑でない職場では、何かに貢献しているという意識を持ちにくくなり、感謝の気持ちが生まれにくくなります。 反対に感謝の気持ちが多い組織は、ボランティア組織や宗教組織、慈善組織などです。これらの組織では、ストレスが少なく、貢献意識が高くなりやすい傾向にあります。そして貢献意識が高い人が集まると、より他の人から感謝をされたり、他の人に感謝したり、感謝を認識する機会が多くなります。 感謝の気持ちを持てるようにするための方法とは? 冒頭でも紹介したように、感謝をすると生産性が上がるということが実際に分かっています。そのため感謝の気持ちを持つことは、職場においても大事なことです。職場で感謝の気持ちを持ちやすくするためには、先ほど紹介した「感謝日記」が有効であると言われています。 最近の研究では、2週間大学生にオンラインで感謝日記をつけてもらい、日々自分に起きた出来事で感謝できることを綴ってもらうだけで、彼らのやる気が上がっていったという結果も出ています。 他にも、悲しかったことや辛かった出来事の中に、感謝できる部分を探してみるという方法があります。例えば、一緒に映画を見る約束をしていた友人が寝坊をしたため、延期になってしまったとします。そのような悲しい出来事の中にも、今日の予定が無くなったことで、自分の時間が持てたことに対する感謝や、楽しみな予定が来週に引き伸ばせたことに対する感謝など、さまざまな感謝できる点を見つけられると思います。 このように悲しい出来事の中にも感謝できる点を見つけていくことによって、気持ちがとても楽になり、苦痛やストレスが軽減することができるのです。 まとめ 感謝という感情は、人間が互いに協力しあって存続してきた感情です。この感情は、人間関係を維持したり、社会関係を築くためにとても役に立ちます。 「辛い出来事」や「嫌な記憶」もポジティブに変換できる、人間にとって大切な感情なのです。 🎙ポッドキャスト番組情報 日常生活の素朴な悩みや疑問を脳科学の視点で解明していく番組です。横丁のようにあらゆるジャンルの疑問を取り上げ、脳科学と組み合わせてゆるっと深掘りしていき、お酒のツマミになるような話を聴くことができます。 番組名:ニューロ横丁〜酒のツマミになる脳の話〜 パーソナリティー:茨木 拓也(VIE 株式会社 最高脳科学責任者)/平野 清花 https://open.spotify.com/episode/33rQ0RJxI5Z8KtP4Th2Nmo?si=6TxnZ13QTw6XmWkQ-47ooQ 次回 次回のコラムでは、脳科学的に解明された『感謝のコツ』についてご紹介します。 https://mag.viestyle.co.jp/columm14/

「痩せられる人」と「痩せられない人」の脳の違い/ダイエットとニューロテクノロジーの話

これまで、悪い習慣を良い習慣に変えていくことや、周りの人と協力して取り組みを継続させていくことなど、さまざまなダイエットの効果的な方法をご紹介してきました。 しかしそれでも、長期的なダイエットは容易に達成できるものではありません。そこで今回は、ニューロテクノロジーを使った、ダイエットに効果があるとされている最新技術をご紹介します。 前回のコラムはこちらです。 https://mag.viestyle.co.jp/columm11/ 痩せられる人と痩せられない人には脳活動の違いがあった! そもそもダイエットに関わる脳の情報処理を理解しないと、話は進められません。アメリカのカリフォルニア州にあるカルテックのグループが、衝撃的な事実を雑誌サイエンスに掲載しました。 彼らはアメリカでダイエット中の、ビッグサイズな人たちを集めてきて、fMRIという脳のスキャナーに被験者を入れました。そこでサラダやスニッカーズなど、低カロリーなものから高カロリーなものまで、食べ物の写真を被験者に見せたところ、「痩せられる人」と「痩せられない人」には脳の違いがあるという事実がわかりました。 私たちの脳には、「目的思考」と「習慣思考」というものがあります。ダイエットには「目的思考」が必要です。「習慣思考」は「カロリーを取れ!スニッカーズを食べろ!」と誘惑してくるのですが、「痩せるためにはサラダを食べないといけないんだ」というように、目的と照らし合わせた思考にしていかなければならないのです。 そこで重要になるのは、dlPFC(Dorsolateral prefrontal cortex=背外側前頭前野)と呼ばれる脳の部位です。痩せられる人たちの脳は、報酬を期待する脳の部位VMPFC(ventro-medial prefrontal cortex=腹内側前頭前皮質)で起こる活動を、dlPFCが止めてくれます。 つまり、頭の中にブレーキのような働きをする脳の部位(dlPFC)があり、「美味しそう!食べたい!!」と思ったときに、そのブレーキが作動する人と作動しない人に分かれるようです。 ダイエットにおいて「過食はやめよう」「カロリー制限をしよう」というように、「目的思考」に脳を変えるためには、dlPFCの活動が必要になる、ということが解明されたのでした。 ニューロフィードバックを使って痩せられる脳を手に入れる! ここまでで、痩せられる脳の仕組みがわかったと思います。では、そのような仕組みを脳に書き込み、自然にこの作用を起こさせることができたらすごいと思いませんか? 1つの方法としては、dlPFCの脳活動を上げる訓練をおこなうことが考えられます。例えば、fMRIに入って「あなたのdlPFCの活動はこういう状態だから、もっと上げなさい」と指示し、美味しそうなドーナツの写真を見ながら訓練をすると、なんとドーナツが食べたくなくなってしまう、という状態にすることが可能です。 また「モチベーショナルニューロフィードバック」という方法もあります。例えば、ハンバーガーの写真を見ながら、dlPFCの活動をうまく起こすことができたら、そのハンバーガーの写真がどんどん遠ざかっていく、というものです。これにより、ハンバーガーを見てもハンバーガーに対する食欲を抑える、ということが学習しやすくなっていき、それによってダイエットが成功していくということがわかっています。 さらに、dlPFCに直接微量の電流を40分ほど流し続けると、ブレーキが作動するという方法もあります。ハイカロリーなものを食べたくなってしまうという脳の情報処理を、ニューロフィードバックで修正することで、逆にサラダや豆腐などを食べたくなるようにしてあげることが可能になります。 訓練をしたり、外部から刺激を与えることによって、食行動が変わり、痩せられるようになる、というのは夢のような話ですよね。カロリーが低くて健康的な食事で、より満足できる脳に変えられることができたら、ダイエットも継続しやすくなるのではないでしょうか。 まとめ ハイカロリーな食品を選ぶか、ローカロリーな食品を選ぶかという食選択は、脳の情報処理によるものです。そのため、ニューロフィードバックを利用することで、健康的な選択を促進できる可能性があります。 私たちの会社VIE でも、ニューロフィードバックを中心とした技術を取り扱っているので、将来的にはダイエットに関連した製品も提供できたらと考えています。 ニューロフィードバックについては、こちらの記事でも紹介しています。 https://mag.viestyle.co.jp/neuro_feedback/ 🎙ポッドキャスト番組情報 日常生活の素朴な悩みや疑問を脳科学の視点で解明していく番組です。横丁のようにあらゆるジャンルの疑問を取り上げ、脳科学と組み合わせてゆるっと深掘りしていき、お酒のツマミになるような話を聴くことができます。 番組名:ニューロ横丁〜酒のツマミになる脳の話〜 パーソナリティー:茨木 拓也(VIE 株式会社 最高脳科学責任者)/平野 清花 https://open.spotify.com/episode/28IWJZQBO3huFB3UdinnBB?si=nmNHdQdzSDeC7C6qjcbl7A 次回 次回のコラムでは、脳科学の研究に基づいた『感謝の力が発揮する力』についてご紹介します。 https://mag.viestyle.co.jp/columm13/

ダイエットを長続きさせるための4つのコツ「EAST」/驚くほど痩せる簡単な習慣とは?

ダイエットはすぐに結果が出るものではなく、痩せてなりたい自分になるためには、長い時間がかかります。では、どのようにすれば長期間モチベーションを維持し、ダイエットを継続することができるのでしょうか? 今回は、行動経済学に基づいたダイエットの方法やマインドをご紹介します。 前回のコラムはこちらです。 https://mag.viestyle.co.jp/columm10/ 人間の脳は未来のために頑張ることはできない? 人は将来のために努力をすることが、苦手な生き物だということを証明する実験※があります。「今の自分」という輪と「将来の自分」という輪を紙に描かせてみます。すると「今がよければいい」と考える人は、2つの輪を離して描き、「今の自分は将来の自分と繋がっているんだ」と考える人は、2つの輪を重ねて描く傾向にあるようです。 さらに、前者のように輪を離して描く人ほど、不健康で貯金もしていなくて…という人が多いことがわかっています。 未来のために努力をすることは、人間が本能的に苦手としていることなのです。しかし、これを「脳が得意なことを使って克服していこう」というのが、行動経済学やナッジになります。 行動経済学とは、人間の意思決定や食行動などの日常の営みが、どのようなプロセスで行われているのかを研究し、それに基づいた介入を行うものです。行動経済学において有名なフレームワークのひとつに、ダイエットに役立つ「EAST」と呼ばれるものがあります。 ※出典:Frontiers | Looking Back From the Future: Perspective Taking in Virtual Reality Increases Future Self-Continuity (frontiersin.org), 2024年7月11日参照 脳が得意なことを使ってダイエットを継続させる4つのコツ 「EAST」の1つ目は「Easy=簡単」です。脳はめんどくさがり屋なので、少しでも大変なことがあると、やる気をなくしてしまいます。「Easy」はその解決策として、あらゆることを「デフォルト化」してしまえばいい、という考えです。 例えば、臓器提供の話が例に挙げられます。臓器提供は、チェックリストに印をつけていくのが、とても煩雑な作業であるため、多くの人は同意をしないそうです。しかし、デフォルトで印がついている状態のものを渡し、同意しない場合はチェックを外す仕組みにすると、多くの人はその行為を面倒に思い、臓器提供に同意をするということがわかっています。これを「デフォルトオプション化」と言います。 自分にやらせたいことをデフォルトオプション化してしまえば、頭を使って考える必要がなくなるため、自然に行動に移すことができるのです。 ダイエットの話で言えば、毎日のご飯で何を食べるかを決めていないから、月見バーガーやケンタッキーを食べてしまうけれど、「夜ご飯は絶対にサラダにする」と言うように、食べるものをデフォルト化してしまえば、脳に負担をかけずに健康な食生活を継続できるのではないか、ということです。 「EAST」の2つ目は「Attractive=魅力的」です。脳は、注意を引くようなものでないと、行動を変えることができません。そのため、サラダを例に挙げると、盛り付けを綺麗にすることや、お気に入りのお皿に盛り付けるなどして、サラダを魅力的に見せ、美味しく食べられるようにする、というものです。 「EAST」の3つ目は「Social=社会的」です。人間は、周りの人がどうしているかが気になってしまい、周りの人の行動にとても影響を受けやすい生き物です。それを利用して、ダイエットでは「今日何を食べたか」「どのくらい歩いたか」などを、友達や周りの人と報告し合うことにより、人の力を借りて痩せられるのではないか、というものになります。 「EAST」の4つ目は「Timely=時間」です。人間はいつでも習慣を変えられるわけではなく、変えやすいタイミングがあることがわかっています。 例えば、中東では糖尿病や肥満が多いことが問題になっています。そこで「ダイエットをしなさい」と言われても、すぐに食生活を改善することは難しいのですが、ラマダン(断食)の時期に食事の介入をすると、食生活を変え易くなるそうです。 ダイエットに金銭的な報酬は効果なし!?驚くほど痩せる簡単な習慣とは? ダイエットを長続きさせるためには、悪い習慣を良い習慣に変えていくことが大切です。「痩せたら1万円あげる」と言うような金銭的な報酬は、ダイエットにはあまり効果がないとされています。反対に「短期的に変わる指標」「KPI的な指標」は、ダイエットの報酬として、効果的であると考えられています。 例えば、「食品を選ぶときにカロリーチェックをしたか」「糖分の含まれている飲み物は飲まなかったか」「夕食を18時までに食べ終えたか」と言うように、複数の簡単な指標を作り、もし失敗したら「どうしたら改善できるか」というセルフチェックを習慣にすることで、驚くほど痩せていく、という研究事例があります。 まとめ ダイエットは体重などの数値に囚われてしまいがちです。しかし、体重はあくまで、ダイエットを行なった結果であり、「間食をしなかった」「一駅分歩いた」というような痩せるまでの過程に目を向けていくことが、ダイエットの長続きのコツでもあります。 そもそも私たちの脳は、ダイエットのような長期的な行動を苦手とします。反対に、脳が得意なことを使って、食生活や運動生活を変えていくことができれば、ダイエットを成功させることができるかもしれません。 🎙ポッドキャスト番組情報 日常生活の素朴な悩みや疑問を脳科学の視点で解明していく番組です。横丁のようにあらゆるジャンルの疑問を取り上げ、脳科学と組み合わせてゆるっと深掘りしていき、お酒のツマミになるような話を聴くことができます。 番組名:ニューロ横丁〜酒のツマミになる脳の話〜 パーソナリティー:茨木 拓也(VIE 株式会社 最高脳科学責任者)/平野 清花 https://open.spotify.com/episode/3EwVd7FIlgssCQc2p5Nwiz?si=VMPMbTW3RcCGKdpeTSmggA 次回 次回のコラムでは、ニューロテクノロジーを利用した『ダイエットに効果がある最新技術』をご紹介します。 https://mag.viestyle.co.jp/columm12/

人間の脳は、食べ物を見ただけでカロリーを計算する!?ダイエットに潜む危険とは?

街を歩くと、周りの人が自分よりも痩せて魅力的に見えたり、脚が細く見えたりして、常にダイエットのことが頭から離れないと感じることはありませんか? このようにダイエットのことばかり考えてしまう心理は、脳科学とも少し関係があります。 今回は、『ダイエットと脳科学』について深掘りしていきます。 前回のコラムはこちらです。 https://mag.viestyle.co.jp/columm09/ 痩せたい動機はどこからくる?健康的なダイエットのために注意したいこと 「痩せたい」と感じる動機は、大きく分けて2種類あると言われています。1つ目は健康のため、2つ目は「アピアランス動機」といって「痩せて綺麗になりたい」「今の状態では醜いから痩せなきゃ」という見た目に関する動機です。 ある研究では、アピアランス動機でダイエットに取り組む人は、健康のためにダイエットする人に比べると、やる気が下がりがちになってしまうということが分かっています。 また「綺麗になるために痩せよう」という思いが強くなればなるほど、「自分の体型が本当にこれでいいのか」という、不安が大きくなってしまうことも分かっており、アピアランス動機でダイエットに取り組むことはあまり推奨されていません。健康を目的とする場合には、明確な目標が設定しやすいのに対して、アピアランス動機には数値的な目標がないことも、ダイエットが長続きしない理由の一つかもしれません。 さらに、ダイエットには「恋愛」のテーマで紹介した「蛙化現象」と似た側面があります。「蛙化現象」は、相手の気持ちをコントロールできない不安から生まれる現象です。ダイエットにおいても、食事を制限したり、食べても吐いたりすることで、体重を自分の意志でコントロールしようとする行動が見られます。 しかし、このような行動は摂食障害の症状でもあるため、アピアランスやコントロールのための無理をするダイエットは、健康的であるとは言えません。 お腹が空かなくても食べてしまう!こわい食習慣 ではそもそも、食欲が湧いてくるのはどのような現象なのでしょうか? 食欲にもダイエットの動機と同様にいくつかの種類があり、生きるために必要なカロリーを摂取するための、ホメオスタシス(恒常性)の食欲と、脳の回路が変化することによって、空腹感とは関係ないしに食べ物を食べてしまう「フードアディション(食べ物中毒)」の食欲があります。 脳科学の世界で、人間の行動は2種類に分けることができます。1つは「ゴールディレクティッド(目的思考型)」の行動、もう1つは「ハビチュアル(習慣)」の行動です。前者は目的があって食べ物を食べることを指しますが、後者は何も考えずに自動的に食べ物を口に運んでいくようなものを指します。 「お酒」をテーマとした回では、ネズミがチーズを報酬にレバーを引き続けるようになる、強化学習の話がありました。この段階では、ネズミは「エサをとる」という目的のためにレバーを引いています。そのため、例えば1週間ほど強化学習のトレーニングをしたネズミのエサに、毒を盛ると、「もうお腹が痛くなるからやめよう」とネズミは考えて、次からはレバーを引かなくなります。 しかし、1ヶ月ほどレバーを引くことをトレーニングしているネズミのエサに毒を盛っても、ネズミはレバーを引き続けます。これが習慣です。 「習慣」と聞くと、良い習慣を思い浮かべると思いますが、神経学の世界の「習慣」は、目的がなく、オートマティックでロボットのような、自動的な行動の繰り返しを指します。 ネズミの話は、人間でも同じようなことが言えます。実際の体験談ですが、最初はお腹が空いているときに、マクドナルドの赤と黄色のロゴを見て、「マック食べよう!」とお店に入ります。これを10年ほど繰り返すと、お腹が空いていなくても、気づいたらマクドナルドに入ってポテトを食べている、ということが起きてしまうのです。これが習慣的な食行動です。 食欲減退に効果的な食べ物は? それでは反対に食欲を減退するものはあるのでしょうか?これも最近の研究※で分かったことですが、私たちの脳は、食品を見ただけで、その食品にどれくらいのカロリーがあるのかを計算しています。 つまり、茶色くて油が含まれていそうなものには、私たちの脳は「カロリーがあるから手を伸ばしなさい」と反応するのですが、反対に青い食べ物などには普段見慣れていないため、カロリー計算ができず、報酬にはならないため食欲が湧かないとされています。 ※出典:https://www.cambridge.org/core/services/aop-cambridge-core/content/view/695F08A4DE3E05FFBF9DB36DF25C3768/S0029665112000808a.pdf/div-class-title-food-induced-brain-responses-and-eating-behaviour-div.pdf, 2024年7月11日参照 まとめ 見た目を気にしすぎるような、「アピアランス動機」のダイエットは、不健康になる可能性もあるため、過度なダイエットには気をつけましょう。 また、空腹感があるから食べるのではなく、悪く習慣化されてしまった脳に原因があり、食べ物中毒になって食べてしまうことにも、十分に注意が必要です。 🎙ポッドキャスト番組情報 日常生活の素朴な悩みや疑問を脳科学の視点で解明していく番組です。横丁のようにあらゆるジャンルの疑問を取り上げ、脳科学と組み合わせてゆるっと深掘りしていき、お酒のツマミになるような話を聴くことができます。 番組名:ニューロ横丁〜酒のツマミになる脳の話〜 パーソナリティー:茨木 拓也(VIE 株式会社 最高脳科学責任者)/平野 清花 https://open.spotify.com/episode/0ow5D0Ov0mNFyETeP87EXt?si=9ohvK9x1Te67AcjMXJM_BQ 次回 次回のコラムでは、行動経済学に基づいた『ダイエットを継続させる方法』についてご紹介します。 https://mag.viestyle.co.jp/columm11/

効率よく暗記する方法は?「睡眠」と「学習」の関係性は?

寝る前に勉強をすると暗記に効果的である、ということを聞いたことはありませんか?これは、脳科学的に考えると「記憶の定着には睡眠をとることが大切である」と言い換えることができます。 今回は『睡眠と学習の関係性』について深掘りしていきます。 前回のコラムはこちらです。 https://mag.viestyle.co.jp/columm08/ 記憶の定着には睡眠が大事!一夜漬けがNGな理由とは? ビールを好きになる脳の仕組み でご紹介したように、私たちの脳は、繋がりのなかったシナプス同士が新しく繋がることで、ビールがだんだん好きになったり、できなかったことができるようになったりします。 このように、起こった新しい変化を維持することを「固着」と呼ぶのですが、固着が起こるのは睡眠の最中です。そのため学習とって睡眠は非常に重要ですが、睡眠の中でも学習において重要な現象が2つあります。 1つは「オフラインパフォーマンスゲイン」です。ここでの「オフライン」は、お風呂に入っていたり、寝ていたりする、勉強している時間以外を指します。このような「オフライン」の状態を勉強の合間に挟むことで、パフォーマンスが向上することを「オフラインパフォーマンスゲイン」と呼びます※1。 私たちの脳には、「ハイパーアムネジア」(アムネジア:amnesia=記憶喪失)と呼ばれる仕組みがあります。これは、一度覚えたことを再び思い起こそうとすることで、頭の中でその記憶が蘇ってきて固着し、さっきまで思い出せなかったことが思い出せるようになる、というものです。この仕組みにおいて、合間に「休む」ということがとても重要です。 よく昔から、良い発想は馬の上や、ベッドの上からなどという、ことわざのようなものがありますが、このようなオフラインの状態というのは、脳科学的にも固着が起きる重要なポイントだったのです。 睡眠と学習において重要な2つの現象のうちの、もう1つは「スタビライゼーション:stabilization=固定化」です。実は何かを学んだ後は「今起きたことは脳にとって大事なものなのか」を脳が考えている状態になります。必要でないものは削除していかないと、容量がいっぱいになってしまうため、覚えたての記憶は、そのような天秤にかけられている不安定な状態にあります。そこで睡眠を挟むことにより、何が起きても忘れないようにする、固定化を図ることができます※2。 睡眠にもさまざまな種類がありますが、「オフラインパフォーマンスゲイン」には、ノンレム睡眠の深い眠りが必要であり、「スタビライゼーション」には、レム睡眠の浅い眠りが大事になってきます。このように、記憶の定着には睡眠が大切になってくるため、テスト前に十分な睡眠をとることには、大きな意味があるのです。 ※1 出典:Offline memory consolidation during waking rest | Nature Reviews Psychology, 2024年7月9日参照 ※2 出典:Consolidating the Effects of Waking and Sleep on Motor-Sequence Learning | Journal of Neuroscience (jneurosci.org), 2024年7月9日参照 効率の良い勉強方法は「自分に合った学習方法」を学ぶこと 睡眠の他にも学び方というのは、「ラーニングストラテジー」といってさまざまなことが言われてきています。 例えば、「認知方略」ではリハーサルといって、フラッシュカードのように繰り返し英単語を流していくやり方であったり、自分で覚えたことを要約してみる「精緻化方略」、グラフや絵を書いてみる「体制化方略」などがあります。また「メタ認知方略」といって、自分が何を勉強するかを計画し、どれくらい達成できたかをモニタリングし、できたできなかったを自分で評価して、次の計画に活かすというような方略もあります。 どれが正しいというより、どの方略をどの勉強に使うのが自分にとって最適であるのかを知ることが大切です。それを知る知識が、効率の良い勉強において重要になるのです。 脳波計をつけて記憶の固着を図る!? 最近では、睡眠時の脳波をモニタリングし、記憶の固着をする脳活動が起きているときに、それと同じような脳活動を起こす音を流すだけで、その脳活動を増やして固着の補助をすることも可能になっています※。実際にこのような技術が、一部では商品化されており、私たちの会社 VIE でも挑戦したいと思っています。 まとめ 睡眠は脳が覚えたことを固定化し、翌日以降も忘れないようにするための大事なプロセスです。そのため学ぶことと同じくらい寝ることは大切になります。最近のニューロテクノロジーでは、睡眠中の記憶活動を助けることができるので、「勉強したら脳波計をつけて寝る」というような未来が実現したら面白いですね。 脳波を活用したビジネスについてはこちらの記事でも紹介しています。 https://mag.viestyle.co.jp/eeg-business/ 🎙ポッドキャスト番組情報 日常生活の素朴な悩みや疑問を脳科学の視点で解明していく番組です。横丁のようにあらゆるジャンルの疑問を取り上げ、脳科学と組み合わせてゆるっと深掘りしていき、お酒のツマミになるような話を聴くことができます。 番組名:ニューロ横丁〜酒のツマミになる脳の話〜 パーソナリティー:茨木 拓也(VIE 株式会社 最高脳科学責任者)/平野 清花 https://open.spotify.com/episode/2GHsHGSFh8AWP2tpwlQWUF?si=I3GgiTIoSvm148ueR1n6cw 次回 次回のコラムでは、『ダイエットと脳科学』についてご紹介します。 https://mag.viestyle.co.jp/columm10/

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