脳梁

脳梁（のうりょう）とは、左右の大脳半球をつなぐ神経繊維の束であり、脳内で最も大きな連絡路です。脳梁は、情報を左右の半球間でやり取りする役割を果たし、感覚、運動、認知機能の統合に寄与しています。例えば、左半球が言語処理を担当し、右半球が空間認知を担当しているため、脳梁を通じて両者が情報を共有することで、全体的な機能の調整が行われます。脳梁が損傷した場合、左右の半球間の連携が失われ、スプリットブレイン症候群などの症状が現れることがあります。